青の炎
- 作者: 貴志祐介,角川書店装丁室
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2002/10/23
- メディア: 文庫
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秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。その平和な生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手に秀一は自らの手で殺害することを決意する。
あやや目的で映画を見に行こうと思っていたため、その前に原作を読んでおこうと思って読んだ本。
この原作はかなり面白かったのだけれど、映画は拍子抜けしてしまった。
キャスティングがどうのこうのとか、映画の作り自体はいいか悪いかわからなかったのだけれど、2時間の映画におさめるため色々な部分を端折りすぎて、展開が急すぎたため。
この小説の一番好きなところは主人公の心の動きの描写。
父親を殺害するまでの経緯とか彼女に対する思いなどなど・・・
共感できる部分は多々あったしね。
ところが映画ではこの部分がかなりすっぽりと抜け落ちていた。
時間の制約上仕方ないのかもしれないけど、この小説の中で(個人的に)一番重要だと思われる部分を省いてしまったため、主人公の心の動きが把握できなかった。
ちなみに自分が一番好きなシーンは一番最後のシーン。
こういう終わり方のほうが好きなので。